医療に頼らず、元気で自立して生活ができる『健康寿命』。
実は、日本が世界で一位!ということはご存知でしょうか。
その背景に隠されたのは、『和食文化』
日本人が愛してきた和食が、健康寿命を延ばすと言われ、注目を集めています。
これから、その和食に隠された5つの真相をお話していきますので、ぜひ皆さまの健康的な食生活へお役立てください。
余計なものを避ける
現代では、海外からの洋食、中華、アジア料理など、様々な国の料理が手軽に食べれるようになりました。
その中で和食との大きな違いの一つが『油』です。
洋食では肉料理が多くなり、中華料理では油を多く使っています。
身体にとって必要ではない油を多く摂ってしまい、逆に必要な油が不足しがちになってしまいます。
油はバランスがとっても大切。
和食には、普段不足しがちなオメガ3を含む魚から摂取することができます。
煮物系が多くなるので、炒めることが少なければ、油の量も減ることに繋がります。
そしてもう一つは、洋食に多い小麦からのグルテン。
昔からお米を食べる習慣であった日本人は、特に粘着性のあるグルテンを消化吸収できず、腸内に負担をかけてしまいます。
さらに、パンが多くなると、グルテン以上に、マーガリンや砂糖などの余計なものまで摂取しやすくなることも懸念されます。
繊細な味覚
和食の特徴である『ダシ』
しっかり出汁をとった味噌汁を飲んで、ホッとしたことがある人もいるのではないでしょうか。
しかも、加工されて出汁の粉末や保存料などが入ったものではなく、
しっかり鰹節、昆布、煮干しなどから煮出したものを毎日飲んでいる人であれば、その加工された味の違いまでも敏感にわかることでしょう。
実は、煮出した出汁には栄養はもちろんのこと、味覚にも影響します。
普段から繊細な味になれて素材の味を味わう生活をしていれば、自然と料理も薄味になります。
外食の味の濃さや、人工的な味にも味覚が合わなくなり、避けるようになります。
思考からコントロールできれば、自然とヘルシーな生活を送れることでしょう。
四季のある日本の食材
海外生活をしたことがある人は、改めて日本の食材の質の良さを感じることでしょう。
四季がある日本は、寒暖の差が四季に合った良い環境で旬の野菜を育てることができます。
旬の食材には、その季節に合わせた栄養が豊富です。
春野菜にはデトックス効果のあるものが多く、夏野菜は夏バテ防止に効くというように、
季節ごとの体調変化に応じて体のバランスを整える作用を持っています。
医食同源と言われるように、食べるものと薬になるものの源は同じであって、
毎日の食事が身体をコントロールしてくれています。
おまけに四季折々の味覚を一年通して飽きずに楽しめます。
鮮度が良く、味が濃く、美味しく、安く食べるのも嬉しいところですね。
四季がある日本の素晴らしさを最大限に健康生活に活用したいですね。
一汁三菜の文化
健康食生活において大切な食事のバランス。
毎日考えるのは大変ですが、日本では昔から伝わる“一汁三菜”を基本にすれば、手軽にバランスの良い食事を得ることができます。
今では無形文化遺産に登録された和食文化となり、日本が世界に誇れるものにまでなっています。
⚫︎主食…お米が基本。エネルギー源である炭水化物を補給します。
⚫︎汁物…味噌汁が基本。野菜や海藻類などたっぷり入れれば、ビタミン・ミネラルを補えます。
ぜひ最強のサプリメントと言われる味噌は、毎日の食生活のベースに!
さらに味噌を手作り味噌にすれば、余計な添加物も避けられ、さらに美味しさと栄養もアップ◎
⚫︎三菜…主菜1品、副菜2品で構成します。主食と汁物だけでは不足している栄養を補います。
尚、漬物類は副菜にはカウントされてません。
発酵した漬物が入れば、より味を変えて楽しみながら栄養を補えます。
発酵食品
発酵食品は、チーズやキムチなど世界にもありますが、
四季がある日本の気候から、素晴らしい発酵食品が受け継がれています。
味噌、醤油、みりん、酒、糠漬け、納豆など、、、
発酵食には、発酵過程で素材そのものを分解して栄養を増加してくれます。
さらに、植物性乳酸菌を引き寄せてくれる為、善玉菌の餌となり、腸内環境を整えてくれます。
発酵調味料としての活用も多いため、日本の和食には自然と発酵食品が使われています。
健康長寿の国と言われる日本の背景には、和食文化に支えられていたことに納得ではないでしょうか。
今一度食生活を見直して、日本が誇れる和食文化を健康生活に取り入れて、楽しみながら受け継いでいきたいところですね。